カテゴリ 教育の自由
とき:2016年2月27日(土)13時30分~
ところ:岡山市サンピーチ
2月27日(土)、自治労連教育部会第21回要求闘争交流会in岡山が開かれ約80人が全国から参加しました。「教育の自由、学問の自由を考える」と題して堀内秀雄さん(和歌山大学名誉教授)が講演しました。堀内さんは「憲法を守るということ」とする副題で話を始め、公務員や図書館司書の果たす役割は戦争法や明文改憲について普通の人が語れるように、労働組合運動として市民化、地域化、専門化、自律化、階級制を発揮して、住民との間をつなぐことだと話しました。まとめの中で、子どもの夢と希望を大切にしない教育は失敗する。貧困など子どもの問題は大人の問題でもあること。そのためにも学校教育と社会教育の連続性が必要だと強調しました。さらに憲法についても、平和主義や民主主義は立憲主義に優先するとして、日本の憲法は第9条の歴史的、普遍的意義を持っていると説明しました。安倍政権や日本会議の理念や手法は民意の支持を失うものであり、個人の尊厳擁護は大多数の国民の希望だと話しました。
講演後はリレートーク「今だからこそ、公共図書館のあり方を考える」として、岡山の玉野、高梁、岡山市立図書館の職員や運動の担い手の方が指定管理者制度に伴う運動や問題点を報告しました。
ところで、堀内先生は学生運動や組合運動もされた方のようで、今の憲法改悪の動きには相当な危険性を感じておられると感じました。5野党の合意だけでこの動きが止められますか?と何度か疑問を投げかけられました。公務員についても率直に「上から目線の職員がいる」「事なかれ主義」「政府の意図を先取りして憲法守れという国民の運動に水を差す動きもある」と話し、こうした動きに対しても組合の運動に期待を持たれていることがくみ取れました。
0 Comments | Posted by kiyoshi in 堀内秀夫, 教育の自由