カテゴリ 戦争法
とき:2016年2月21日(日)14時~17時
ところ:労働福祉会館5階
平和フォーラム・原水禁中国ブロック主催、STOP戦争法!総がかり岡山実行委員会共催で沖縄の不屈の闘いに連帯する集会が開かれ約200人が参加しました。原水禁中国ブロックの岡本議長が主催者を代表してあいさつ。「沖縄でどうゆう事態が発生しているのか?関心の度合いを上げる必要がある。埋め立て承認取り消しを求めるやり取りは胸が痛い。日本がどういう国をめざすのかが問われている。戦争法をめぐって19日、野党合意で安保法制廃止の合意協定が結ばれた。政党の枠を超えて運動が広がっている。参議院選挙で結果を出そう」と話しました。
集会では山口大学の纐纈厚さんが、「集団的自衛権・憲法破壊・基地機能強化を問う」と題して講演しました。最初に、なぜ安倍政権は支持率が高いのか?と問題提起をしながら、「日露戦争の漫画を示し、日本は火中の栗を拾おうとしているとして、アメリカは自国の利益のために日本と中国との戦争を望んでいる。衰えてきたアメリカの国力回復のために日本を犠牲にしようとしている。集団的自衛権は大国の利益を正当化するための口実になっている。アメリカはベトナム戦争で韓国を巻き込み、ソ連もアブガニスタンで虐殺を繰り返した。イラク湾岸戦争、ニカラグア、カリブ海へと侵入侵略したのがアメリカだ。自分は何もせず、他国の紛争を利用して戦争介入するのがアメリカだ。今度は中国と日本の軍事対立を利用しようとしている。そのシンボルとなるのが沖縄だ」としました。アメリカの大統領選でなぜトランプ氏が共和党のトップなのか?疑問だとして、「アメリカの軍閥関係者の暗躍を紹介しました。アメリカは命を認めない軍産複合体の国であり、トランプ現象は戦争でしか世界を支配できないアメリカの姿だ。アメリカの同盟国になろうとする安倍政権は軍国主義者であり、安倍首相のことを文民ミリタリストだ」としました。安倍首相は高支持率や議会での多数をたよりに「自分が法律」と言わんばかりの振る舞いだとしながら、「これはヒトラーと同じ手口で議論を尽くすのは自由だが決めるのは自分というやり方だ。安倍政権を支持する人の中には閉塞感を持っている人が多い。若い人たちの安倍政権への支持率は高い。ここに着目したい。ヒットラーイズムという言葉があるが、ヒトラーが青年を組織したやり方だ」と高支持率の背景を説明しました。
そもそも人間は日常的に暴力を使っている。「差別、抑圧、育児放棄、いじめ、DV、マタハラ、セクハラ」が社会の中に散見される。貧困という暴力は構造的なもので戦争の火種になり、テロにつながることもある。国内にある様々な暴力を解決しようとしない国は戦争のできる国につながる。安倍首相は国内の閉塞感を利用して暴力的な要素を掘り起こし国防軍をつくろうとしている。安倍政権の狙いは相対的同盟関係から自立的同盟関係への転換だ。そのために憲法を変えようとしている。
沖縄の問題では、「太平洋戦争末期の捨て石にされたのが沖縄だ。本来は天皇の聖断がもっと早く出ていれば、沖縄戦も東京空襲も原爆もなかった。天皇は天皇制支配を残したかったから止めると言えなかった。沖縄は再び中国に対して刃(アイクチ)の役割を担わされようとしている。普天間基地が危険だからという理由で、今度は普天間の5倍の能力を持つ巨大基地に建設しようとしている。中国に対する警戒基地にするのが狙い」だとしました。纐纈さんは「新しいガイドラインでは自衛隊が槍でアメリカが盾だ。旧ガイドラインと逆転している。すでに5000人の海兵隊が自衛隊に存在している。自衛隊は専守防衛とは言わなくなっている。憲法改悪によって日本は一気に戦争する国になると思われる。未来に平和な社会を残す責任を放棄することなく今を闘う必要がある」と締めくくりました。
集会は最では、沖縄県から高教組の福元委員長が駆けつけ、宜野湾市長選挙やキャンプシュワブのゲート前での県民の闘いが紹介しました。福元さんは「与えられた民主主義ではなく、」主権者として頑張りたい」と決意を語りました。
0 Comments | Posted by kiyoshi in 戦争法, 沖縄キャンプシュワブ, 辺野古基地