カテゴリ 公契約条例
公契約キャラバン4日目
公契約キャラバン4日目は和気町、備前市、瀬戸内市、赤磐市を訪問しました。今回はあまり成果と言える情報は引き出せなかった。和気町では建築士の免許を持った職員はいるが職場異動で変わると話し、質の温存と言う点で疑問を残しました。備前市では担当課から熱心なやりとりがきました。
特に、非正規労働者の待遇については正規職員への登用や賃金改善に繋がる条例を今議会で成立させたばかりだと話され、非正規労働者(備前市は最低賃金額が930円)への配慮が伺われました。また、資格の取得についても賃金ランクが上がるようにして、職員のモチベーションに配慮しているとのことでした。瀬戸内市では総合評価について率直な意見交換が行われました。瀬戸内市では総合評価は取り入れていません。何故なら評価に対応できる地元の業者がいないのが理由です。しかし、それでは自治体外の建設会社に頼る大きい金額の工事や建築では質が追求できないのでは?との質問に、「自治体外の業者にまで自治体の条例は適応できない」と返事が返ってきました。これは予想外の返事でした。
また、総合評価の額重視の評価では質や地元の参入が阻害されるのではないか?という質問に対しては「それでは談合に繋がる」との返事で、私たちの思いとは逆の考え方がある事も分かりました。研究する必要がありそうです。公契約条例についても検討していただいた経過が話されました。基本条例と言う手もあると話しましたが、困難な条件や地元の業者を重視する観点で今後も検討すると話されました。赤磐市は担当の課長さんが変っておられて、公契約については詳細な返事をいただけませんでした。
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公契約キャラバン3日目、真庭市と新庄村を訪問しました。昨年、真庭市の契約課担当者から総合評価制度は大切だとのお話を聞いていましたので、今回の調査から何が見えてくるのか楽しみにしてお話を伺いました。事前アンケートでは評価の価格割合が90%となっており、価格で決めている部分が大きいのではないか?と聞くと、環境や社会性などを考えて価格では劣っていても落札したケースがあるが、担当課の方がいないために具体的な例をお聞きできなかった。次回を楽しみにしたい。建築士免許は1級が1人、2級が2人と資格取得については自治体が全額援助していると聞きました。これは簿記などの資格を取れば同じように援助しているとしました。質の引き上げでは大切なことです。課のローテーションについては、契約課は在籍期間が長いのが一般的と思われがちですが、契約課でも他課と同じようにしているそうです。
新庄村では人口対策では地方創生交付金を活用した移住定住策(ITを使ったワーキングスペースと地域のコミュニティーづくり)で4500万の申請が降りた。古民家を使った(凱旋門通り)施設で子育て、教育、高齢者対策で若者を支援したいと考えていると聞きました。新しい村長になられて2年が経過しますが、「国は公共事業偏重からソフトに移行している。個性を大切にした地域づくりをしたい」と話されました。新庄村は人口減少STOP宣言を出されています。
公契約では全国の流れを説明しながら「賃金まで縛る条例をつくるのは大変でしょうから基本条例から始めてみては?」とお話してきました。現実には担当者が変わると話の要点に苦しみます。真庭市では、いきなり訳のわからない話をされて戸惑った様子も見受けられました。
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