岡山県労働組合会議

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連想分類語  食品廃棄物

とき:2014年5月21日(水)9時出発~16時帰着

ところ:高松市香南町西庄941-5 ちよだ製作所

イレブンアクション岡山実行委員会は5月21日(水)、高松市香南町「ちよだ製作所」が開発した「うどん発電」こと「うどんまるごと循環プロジェクト」のシステムを見学しました。イレブンアクションのフィールドワークは今回で5回目となりますが、発電だけでなく、家庭ごみとして処理の難しい食品廃棄物や高松市のような大量のうどん廃棄物を上手く発電に活かし、処理の過程で出てくる残りカスを液化肥料にして、畑で再利用する循環システムは画期的なもので、非常に興味深いものでした。

          参加者一同

参加した26人からは次々に、「どうやってうどん廃棄物を集めているのか?」「残りかすは肥料として使っても本当に大丈夫?」「このシステムで採算は合うのか?」などの質問が出されていました。システムの説明をしていただいたのは、技術開発営業の尾嵜哲夫さんです。とても気さくで説明も分かりやすく、どんな質問にも的確に応えていただきました。

気さくで分かりやすい説明をしてくださる尾嵜さん

尾嵜さんは、「食品廃棄物は日本全体で年間2千万tとされ、再利用されているのは30%くらいだ。計画は2004年から県の依頼で始めた。当初はうどんからエタノールをつくっていた。これはお酒と同じ原理でエネルギーを使わないシステム。これを発展させて、2008年に1号機をつくって食品廃棄物から発酵・発電をしている。エタノールは現実には需要が少ないので、今では発電のみ。固定価格買い取り制度が始まって、うどん発電装置を開発した」と説明しました。

説明を聞く参加者

うどんからエタノールを採取するタンク

うどんから液肥を採取するまでも工程を説明していただきました。

「プラントの規模は一日3tの廃棄物を処理する。タンクには210tが入っている。発電量は一日600kwh、年間18万kwhで家庭の40~50戸分に相当する。発電後の残りカスは、浄化槽の臭気を伴う泥水のようなもの。これを分離・浄化して無臭の液肥や固形肥料をつくっている。廃棄物処理会社から使いたいと問い合わせがある。ここまで来る間に試行錯誤を重ねて来た。農業に使うことで、廃棄物を発電して大地に戻すという循環システムが出来上がる。自治体からも問い合わせはあるがまだ少ない。岡山県は真庭市が熱心。これまでこのシステムを千葉県の佐倉市に入れている」と話しました。

メタンガスを発酵させるタンク

参加者はバイオエタノール製造設備や蒸留装置、メタン発酵装置を見学し、メタンガスが発生している様子を見て「お味噌やお酒の発酵に似ている」と、率直な感想を出し合いました。今回の見学は尾嵜さんの言葉を借りれば、「このシステムには未来がある。何よりも使うエネルギーが少ない。自治体が採用すればゴミの削減と農業支援につながる」ことが充分に理解できる見学でした。

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