岡山県労働組合会議

はい、岡山県労会議です。086-221-0133

連想分類語  よりそう

と き:2013年6月8日(土)~9日(日)

ところ:岡山市勤労者福祉センター

概 要

 全労連中国ブロック主催の青年集会が岡山県で開催され、101人の青年が集結しました。今回の集会テーマは「仲間に寄り添って、いい仕事をめざそう」で、コミュニケーションについて学びました。

 開会に先立ち、花田雅行さん(岡山県労働組合会議・議長)があいさつを行いました。花田雅行さんは、「みなさんは大阪橋下市長の”慰安婦は必要”という暴言をどう考えますか?私は若いころどうお互いを高め合っていくのか、どうお互いを尊重し合っていくのかという議論をした。こうした私の経験から言うと、橋下市長のような人が抱いている未来は実現して欲しくない。男女がお互いに尊重され、高め合うことのできるいい社会になってもらいたい。そして、みなさんの暮らしはアベノミクスの影響でよくなったでしょうか。現実問題として、賃金は上がっていない。円安で物価が上がっている。自治体職員の場合、18歳高卒初任給は14万4百円だ。今13万3千円に引き下げようという議論がされている。公務員賃金は民間賃金にも影響を与える。どうなったら私たちが安心して生活できるのかを考えてもらいたい。最後に、夏に参議院選挙が行われる。ぜひ、いい社会をつくるために投票に行ってください」と話しました。

 続いて、佐々木路生さん(広島県労連青年部)による青年労働者をとりまく状況についての基調報告を行いました。「私は様々な事情があって健康で文化的な生活を送りにくくなっている人と関わっている。いま青年といわれる人たちの周りで世の中がどうまわっていて、労働組合に関わる青年として何が求められているのかのヒントをみなさんにお話しします」と述べ、「いま全国の生活保護受給者は215万人と言われている。しかし、生活保護を受けることができるが、受けていない人は1000万人を超えていると言われている。つい最近大阪でDV被害を受けて家を出た母親と娘が餓死をするという事件が起こった。ある調査によれば1日に4.7人もの人が日本で餓死していると報告されている」と話しました。「では、こうした状況に陥る人たちは、みなさんと比べて何か劣っているところがあるかといえば、全くそんなことはない。普通の人達だ。なかなかそうした状況にある人と関わる機会がないかもしれない。しかし、私たちはひとつの社会で生きている。みなさんがその方の話しをしっかりと聞いていけば、力になることもできる。反対に、その方がみなさんの力になることもある。これからの労働組合活動で賃金要求だけでなく、社会全体の仕組みとして自分たちの生活を支えていくことのできる仕組みとは何かを考えてもらいたい」と訴えました。

 全体講演は市場恵子さん(社会心理カウンセラー)を講師として招き、「傾聴と自己表現」というテーマでワークショップを行いました。市場恵子さんのお話は「切手のない贈り物」という歌とともに始まりました。ワークショップに入る前に、「自分のことを大切に思う、好きと思うという気持ちを自尊感情という。文科省は日本人の自尊感情が低いことを受けて、対策を講じている。若いころは成長しよう、自分の能力を伸ばそう、夢を叶えよう、可能性を広げようと期待水準が高く、自分に落ち込むことも多い」として、「生まれたばかりの赤ちゃんは100%自分のことを大好きな状態でいる。しかし、赤ちゃんが成長していく過程で、色々な憂き目にあう可能性がある。例えば、比較されること、評価されることは自己肯定感を抑圧する。ましてやより力をもった人に支配されることは自尊感情を傷つける。まだまだ社会には様々な抑圧が存在する」と説明しました。

 抑圧を乗越えるために、「私たちに本当に必要なのはお互いが隣人になりあうこと。辛いときに支え合える関係を作ること」と話し、「本来持っているその人自身の力を引出し、その人が感じている抑圧や差別を押し返していく内面の力を大切にすることをエンパワメントという。このところ日本の政治家たちは過去に認めた慰安婦問題をなかったことにし、当事者の声を無視している。20年以上慰安婦問題を訴え続けている、当事者が声を上げたことはエンパワメントだ」と情勢を交えて説明しました。「しかし、エンパワメントは当事者だけでは成立しない。その声にきちんと応えるサポーターや仲間が必要だ。一緒に声を上げ、自分たちの身に起きたことを語り、その語りを信じ、闘おうとする仲間がいたからこそ今の時代がある」と締めくくりました。その後、ワークショップに移り、グループごとに断わる・頼む・提案する・ほめるロールプレイを行いました。会場からは終始楽しそうな笑い声が上がりました。

市場恵子さんは講演の締めくくりとして、「過去と他人は変えられない。しかし、今と自分は変えることができる」と参加者に伝えました。

 講演終了後、全体での夕食交流集会で1日目は終了しました。ワークショップで打ち解け、交流会は楽しく過ごすことができました。

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