岡山県労働組合会議

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カテゴリ   日本平和大会

とき:2017年10月28日~29日

ところ:山口県岩国市・防府市

10月28日~19日、山口県岩国市で日本平和大が開かれました。岡山県代表団は24人が参加、マイクロバスで参加するなど代表団は車中で交流しながらの大会参加となりました。強化・拡張された岩国基地の全容を見学する中で、日米安保によって市民が土地と権利が奪われていくアメリカ支配の怖さにため息を付く思いでした。それは同時に日本政府のアメリカ言いなりの姿勢が岩国市に表れているという日米安保の現実でした。

雨の中、遠くに見えるかまぼこ型のドームの中にF/A―18ホーネットかF-35Bステルス戦闘機らしき機影が見えますがかすんではっきりとしません。米軍のゲートと周辺には赤い看板に「ここは日米地位協定により立ち入り禁止」とされ、基地周辺には至る所に基地と米軍住宅が立ち並んでいます。

大会会場の防府市公会堂には800人が台風接近の中参加され、オープニングは地元の「右田ゐ鼓」の演奏で始まりました。

長尾ゆり全労連副議長は開会にあたって、「野党共闘の分断のために希望の党が生まれ、民進党が解党する中でも選挙となったが私たちは逆流を許さずに奮闘した。共産党の議席減もあるが立憲民主党が議席を伸ばし野党第1党となり、市民と野党の共闘にこそ未来があることを示した。自公は3分2の議席を得ましたが、4割の得票で8割の議席を占めるという小選挙区制度の弊害が表れた。しかし国民の45%は改憲を支持せず、戦争はイヤだと言っている。3000千万の全国統一署名をやり切って改憲を許さない大きな国民運動を広げよう。米軍艦載機の130機を日本に常駐させる基地強化は絶対に許されない。軍事国家への道を許さない決意と根源である安保を無くする運動を大いに学びましょう」と挨拶しました。山口県実行委員長の藤永佳久さん(前県労連議長)があいさつ。市民と野党の共闘を発展させようと奮闘されている松田ひろ子さん(市民連合@やまぐち)、那須正幹さん(児童文学者。安倍9条改憲NO!全国市民アクション)が来賓として連帯を表明しました。

主催者報告では千坂純さん(日本平和委員会)が基調報告を行い、参加者の認識を深めると同時に闘いの決意の方向性を示しました。文化行事やミニ学習コーナーもコンパクトにまとめ、参加者を飽きさせない細やかな演出が好評でした。日本に35年も住んでいる映画監督のリラン・バクレーさんは「岩国基地見学会の様子をまとめたレポート映像」を紹介しながら、アメリカ軍の兵士に「何のために基地はあるのか?」と質問すると、「誰も日本を守るためだとは答えない」と話し、日本政府が言っている「ウソ」をコミカルに暴きました。その監督が製作した「ザ・思いやりパート2」が話題となり、地域やグループでの上映会が呼びかけられました。

元自衛隊員で組織する「ベテランズ・フォーピース・ジャパン」の形川健一さんのスピーチも「自衛隊がサンダーバードのような国際救助隊になることを望んでいる。アフリカ・ジプチに派遣され、P3C哨戒機の整備を任されていた。そこで自衛隊は軍隊じゃないと強く思った。自衛隊員の多くは世界に貢献したいと思っている。北朝鮮問題に関わってJアラートがなり、誇大宣伝がされているがミサイルは頭を抱えても防げない」と話しました。

翌日は分科会です。「くらし・原発問題と日米安保」ではそもそも安保とは何か?国民に周知されることもなく、国会で審議されることもなく結ばれたのが安保条約であり、もともとから不平等な条約だ。国民の反対運動が盛り上がり、条約の改定はせず、両国の代表が話し合い、日本はアメリカの要求を次々に飲んで来た」と助言者の二見慎吾さんが損保のそもそも論を話しました。基地反対やオスプレイ配備反対など反対運動は全国にありますが、安保の誕生や本質を話し合う学習の大切さが強調されました。原発も根っこには安保があり、廃炉を求め、損害賠償の裁判闘争などの運動と連帯しながら平和運動として広げることが重要であり、沖縄の名護市長選挙への支援も訴えられました。

分科会が終わると参加者は市役所目の広場に結集して集会を開き、デモ行進を行いました。集会では中央安保破棄実行委員会の東森さんが閉会の挨拶を行いました。参加者は一斉に「9条守れ」「基地強化NO」のプラスターを掲げ、平和を守れの声を上げました。

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