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11・16被爆2世・3世交流と連帯のつどい

と き:2019年11月16日(土)

ところ:岡山市内

概 要

被爆2世・3世交流と連帯のつどい実行委員会主催による①アーサービナードさんの講演と紙芝居、②活動交流として京都の2世・3世の会から守田敏也さん、神奈川県の原爆被災者の会2世支部の森川聖詩さんの報告が行われました。集会には広島、岡山、京都からの関係者と地元岡山の一般参加者など130人が話に聞き入りました。

アーサービナードさんは、「この世はぜ~んぶ紙芝居」と題して、日本語の多様性はある境界を超えると豊富さゆえに政治の道具として使われる。歴史や時間、物事には連続性があるが、平成と令和、年末と新年のように線引きがされてリセットされることに注意が必要。

原子爆弾という言い方がこれもおかしい。この世界のすべてが原子からできているが、原子爆弾とすることで物事の本質が隠される。正体はウラン爆弾であり、プルトニウム爆弾だ。広島、長崎に落とされた爆弾は同じではなく、例えとして黒電話とスマホほどの違いがあり、支配者は使いやすく、無尽蔵に増やすことができるプルトニウム爆弾の製造を目的としていた。広島の爆弾は化石のようなもので、使い古しの爆弾であり、支配者に騙されないようウソを見抜く力をつけることが大切だとしました。広島の式典では、「人類最初の原子爆弾」と強調されるが、これも違う。アメリカは日本に原爆を落とす前に何度も実験をしている。アメリカ本土で実験して模擬爆弾(パンプキン)を40個も落とし、精度を上げるための訓練もしてきた。ノーモア広島・長崎というが4度目は1946年7月、ビキニ環礁での「オペレーション・クロスロード」での実験だ。支配者の戦争と核戦略に終わりはない。「第2次世界大戦の終わり」「被爆者を最後に」などというのは幻想にすぎないとしました。さらに、アメリカの被爆者は多く、製造から廃棄に至るまでの過程で、汚染物質によってがんになっている人が多い。ずさんな放射性廃棄物投棄も行われている。被爆の実態は連続性を持っており、限定されたものではない。これまでの核実験によって世界の人々はすべて被爆者になっていると強調しました。

ところでピカドンという言葉がある。ピカという人もいる。これは人類最大の造語であり、被爆体験から生まれた。衝撃波によって音を聞くこともなく吹き飛ばされた半径2キロメートル圏内とそれ以外の被爆者の感覚の違いがあると説明しました。広島という字は昔、廣島と書いていた。ヒロシマとかたかなで書く場合、ひろしまとヒラガナを書く場合もある。それぞれ意味合いが違う。ひろしまは原爆抜きでやさしい観光用語として使われるが広島やHiroshimaは原爆と一致する。ヨーロッパでもEuroshimaと使う場合がある。阻止運動のキャッチフレーズにもなっている。

広島には資料館がなく、平和祈念館があるがこれもゴマカシであり、原爆のイメージを消そうとする意図が見えるとしました。「私たちは言葉の詐欺、犯罪行為を無きものにする支配者に対してその詐欺行為を見抜く必要がある」と述べました。さらに、現代は原爆が原発に化けて出てきたとして、どちらも同じものだと強調しました。

アーサービナードさんは最後に、いのちのひびきに耳をすます紙芝居「ちっちゃいこえ」を演じました。

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