岡山県労働組合会議

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8.21西日本豪雨災害4回目のボランティア活動(体験記)

と き:2018年8月21日(火)9時~

ところ:倉敷市真備町服部地区

8月21日(火)、県災対連4回目のボランティア。事前に国労の参加を確認していましたが、当時会うことはできませんでした。新倉敷駅では、意外にバスを待つ人は少なく、前回と比べて参加者少ない感じです。列に並び話しかけると、前の男性は千葉から、後ろの女性二人は県内の高校生だと分かりました。どちらもボランティアは2回目です。すると、時間より早くシャトルバスが来ました。早速乗り込むと隣の男性は昨日カプセルホテルに泊まり「朝食が少なかった」と言ってお握りとサンドイッチを頬張っていました。2日連続の県外ボランティアさんでした。岡山の人はいない。やはり車の人が多いのか?ボランティアセンターで受付を済ませると椅子に座りグループ分けです。

そこではアッと驚く出会いが待っていました。ご近所のCHさんです。「え~、CHさん、よく来られているのですか?」と聞くと、「22回目です」と返事「すごい。奇遇、偶然」近所でお散歩の時に見かけ、大掃除の時くらいしかお顔は見かけないのですがこんなところでお会いするなんてびっくりです。しかも同じグループです。暫くそのことが話題に。グループ5人の内、1人は女性、さらに2名は男性ですが1人は日頃はタイでお仕事、2週間休暇となって日本でボランティア活動だそうで、脱帽です。もう一人も神奈川県横須賀基地から昨日来て、活動を終えると帰るとのことです。女性も神奈川県のようで、熊本地震の時の支援に行こうとしたら台風で行けなくなり、今回は岡山を選んだそうです。

センターには様々な掲示物があり、県外の方は岡山の方言に興味があるようです。「じゃーじゃ」「ちょっこけー」などが話題に。そこで兵庫出身の私の体験から岡山弁のおかしさを紹介。「はよしねー」「かってけ―」と。皆さん思わず「へえ~?」と驚きの声。話題が盛り上がったところでボランティア活動の説明が始まりました。どうやら私たちは今回、真備服部地域に入るようです。早速、バスに乗るのですが、何故かバスの号車番号は「X」です。次のバスが「A」ですからちょっと不思議。

今日の活動はOさん宅です。まだ、ボランティアの活動も手に着いたところという感じで、真備箭田地域では床板剥がしが始まっていますが、ここでは家財出しの段階です。4時間かけて、やっと一部屋から家財を出して、「重要書類が紛れ込んでいる」と思われるものを分けて搬出。7割方出したところで時間切れでした。早く、壁や床下に取り掛からないともうカビが広がっています。天井も手つかずの状態です、作業が急がれます。最近まで水が引かなかった地域ですからこれからというところです。

昼休み前に手が空いたところで家主さんが、被災時の衝撃的な体験を話しはじめました。「夜中に犬が異常に泣くので、どうしたのか思っていると突然、電気が止まり、ガスの水も全部止まった。その時、ドカンと家が縮むような衝撃が来て真っ暗な中、あっという間に水が上がってきた。2階に上がって、着の身着のままで助けを待っていると水かさが増え、犬を抱えて助けを不安になった。自衛隊が来たが、「待ってくれ」と言うのでも困っていると民間のボムボートで助けられた」という怖い体験です。作業を続けながらも時間が惜しまれました。「思い出も何もかもが流され、一瞬の内に人生をひっくり返された無念さは如何ばかりだろうか?Oさんの生きてきた証を私たちは今ゴミとして今捨てている」と思うと罪悪感さえ湧いてきました。

帰りの列車の中で、4人が顔をそろえ、岡山の名物やお土産の話題で盛り上がりました。さっきまでの罪悪感は何処かへ行きました。勝手なものです。県外のボランティアに岡山の良さをアピール。「しっかり楽しんで」と倉敷駅で別れました。

ところで、私は毎回「青い最賃Tシャツ」を着て活動しているのですが、そのTシャツが目に留まって栃木からきた全教の労組の方が声を掛けてくれました。今日来たばかりで29日まで頑張ると話されました。お礼を言いながら、被災の状況をお話しました。全国から来ていただいている皆さん、本当に感謝です。次回は26日(日)です。

岡山災対連の事務所は9月8日(土)開設が決まりました。お困りごとなんでも相談を始めます。私も暫く、お手伝いが続きそうです。

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