岡山県労働組合会議

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1.27県春闘総会&学習会

と き:2018年1月27日(土)13時~

ところ:勤労者福祉センター4階大会議室

1月27日(土)、県春闘共闘の学習会です。島根県学習協から吉儀和平さんが講師として来てくれました。テーマは「春闘とその担い手」です。学習会には45名が参加しました。
自らを学習運動家として、イデオロギー(思想)闘争が主な舞台だと話し、松江市の職員だった頃からの労働運動の経験から現代を見通すと、労働者の今ある意識や考え方が決して固定的なものではなく、資本家と労働運動、経済の仕組みの中で変化していると説明。新自由主義の人間観が、「競争と自己責任、労働者を部品やコストとしてみるようになった」と変ってきた世界観を異常だとして、人間同士の共同と社会責任、個人の尊厳が求められているとしました。


企業の内部留保が403兆円あること、1年間の国家予算が97兆円ですから莫大な貯め込みをしているが諸外国ではこんなことはあり得ないこと、貯め込んでも労働者に還元しない企業に人は集まらないと、日本との違いを強調。安倍政権になってから3割(48兆円)も増えたと説明しました。
行き過ぎた企業の労働者に対する考え方の事例として「1級建築士の免許を取るように会社は命令しても、取得のための手当てや費用を一切出さない会社」があり驚いたと話しました。イタリアでは週35時しか働かず、「日本では8時間働けば暮らせる賃金が実現すると暇を持てます労働者が増えるだろうな」とその可笑しさを紹介しました。


続いて、人と人を繋ぐオルガナイザーのの役割を強調しました。吉儀さんは「労働組合で特に組織活動に従事する人の資質や役割」を考えることが大切であり、オルガナイザーは人と人を結び付ける仕事だ。特に目立たなくても、プロデューサー的な役割を担える人はきっといる」として、探してほしいと提案しました。新鮮な提起でした。
最後に亡くなった評論家で加藤周一さんの言葉を例に、日本人は学ばないと世界観を立体的に捉えられない。それは「いまここ」として、世界観が点であり、所謂、今さえ良ければ、そんなの関係ない、すぐに忘れる国民になっている危険性を指摘しました。安倍首相が言っているように「国民はすぐに忘れる」となめられていることが紹介されました。
学ぶことでそれが変わる。そのためにも学習は大切と話を結びました。いい話でした。知ること、怒ること、歴史的対極に立って物事を考えること、人と人を繋ぐ役割を担う人を探すこと。そうしたことを改めて考えさせる講演でした。

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