岡山県労働組合会議

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日付 2017年10月15日

とき:2017年10月15日(日)13時30分~15時30分

ところ:勤労者福祉センター5階体育集会室

10月15日(日)、「被爆2世・3世の会」第3回総会と記念のつどいが開かれました。参加者35人でした。選挙もありで、原水協の関係者は参加が少なかったですが、素晴らしい内容に心が洗われるようでした。

代表世話人の加戸智津子さんは「多くの犠牲を払った戦争と原爆から72年間、世界は何を学んだのでしょうか?核兵器に固執する国々は地球の平和を脅かしています。今年の7月7日、核兵器禁止条約が採択された。NPO法人ICANがノーベル平和賞に。被爆体験を語り継いできた被爆者の努力と勇気が実を結んだ。バトンを引き継いだ被爆2世・3世も被爆体験を語り継ぎ、平和について考えあう機会に」と挨拶しました。

15歳の時、広島の爆心地から2キロの地点で被爆した豊田富士子さん(87歳、倉敷市在住)の被ばく体験を会として聞き取り、作成されたDVDが上映されました。豊田さんは生きることの苦しさ、一瞬の閃光で廃墟となった広島市。助けてくれた人の優しさなどを生々しく語っています。豊田さんも出席され「忙しく話したと思っている。つらい思いをした。多くの人が亡くなった。2世・3世の方に語り継いでほしい」と参加者に語り掛けました。DVDはどなたでも借りることができます。

広島公園で原爆を伝えるボランティアガイドをしている24歳、村上正晃さんがボランティアになった経過や今の心境を語りました。「震災の岩手や広島土砂災害のボラティアを通して、原爆ボランティアとなった。原爆資料の公開ボランティアをしている体内被曝者の“三登こうせいさん”に弟子入りした。最初は、原爆は終わったこと、昔のことだと思っていたが、被爆者が生きていること、原爆は終わってないことを知った。海外の人は日本人以上に熱心だ。広島出身者なのに知らないことばかり。真剣に考えたこともなかった。今は被爆者がいなくなったらどうする?若い世代に引き継いでほしい。知らないこと、忘れることはなかったことにすることだ、と語り継ぐ活動の大切さを話しました。三登さんの教えは事実を正確にわかり易く心に響くように伝えることだと教えられた」と話しました。爽やかで社会と向き合う姿がかっこいい青年です。

竹内研一さんは協立病院の研修医です。大学の講師を経て医師になりました。「知床旅情」「川の流れのように」「悲しい酒」「桜」「ヴィバルディーの四季」など7曲を演奏しました。演奏の間に語りを入れてヴァイオリンを奏でるユニークな先生です。先生は演奏の合間にこんなお話をされています。「自分は医師として音楽療法を取り入れている。森山直太朗さん作曲の“桜”を聴かせて、患者さんには眠ってもらいます。目が覚めたところで声を掛けるのです。直ったろうって」と落ち出ると会場は笑いに包まれて和やかになり、心休まるヴァイオリンの音色が会場に響きました。演奏技術はプロ級です。

全体の構成は被爆というテーマで苦しさや悲しみを感じる集いですが、村上さんや竹内先生の演奏に救われ、爽やかささえ余韻の残る時間を参加者の皆さんと共有しました。

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