岡山県労働組合会議

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12.4あかいわメッセ・沖縄高江問題学習会

12月4日(日)、あかいわメッセ主催の「沖縄の高江で、何が起こっているの?」学習会に参加しました。約30人を前に横川圭希(映像作家)さんが、沖縄高江で基地反対を訴える住民との関りやその背景について、現地の声と取材の中で感じ取った沖縄の真実を語りました。

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自身の出身は横浜生まれ、横浜育ちだが母親は岡山市出身であり、江田五月さんと同級生だとして、岡山県とは関係が深いと前置きしました。父親が土建屋だったことで自民党の選挙を手伝っていたことで自分はもともと保守だったとして、菅官房長官がその時の選対部長だったが、あまりいい感じの印象はなかったと付け加えました。そのために3.11の福島原発事故を契機にリベラルな人たちと付き合うことで、野党の選挙が非常に誠実で無垢な活動をしていることに驚いたというところから話は始まりました。

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福島の事故で甲状腺がんが増え、その子ども達を救おうとした時から山本太郎氏と出会い、彼の参議院当選まで一緒に活動した。その頃から映像作家としての仕事を失った。それは直接ではないが業界からの圧力があったからだ。山本太郎氏の呼びかけと情報から沖縄高江と関り、正直、「抜けられなくなる」と思いつつ実際にそうなったと率直に語りました。

横川さんはわずか人口142人の高江の住民が基地反対を貫くことは容易ではなく、よく、「反対住民ばかりではない」と言われるが、東村1683人でさえ、はっきり言って無関心。沖縄県民142300人の中では絶対に無理だと言いました。なぜなら「直接に被害が少ないからだ」として、そこに地方自治の独立性を保つことの難しさがあると言いました。まして政府は高江住民に対して基地建設についてまともに説明する機会さえ持っていない。SACO合意でヘリポート建設(後にヘリパッドに変わった)が約束されて、村民が反対決議を上げているが、政府は水道設備をつくるとなだめがようとしたが、住民の反対の意志は固く、以降、全く話がなくなったと説明しました。

村山政権の時には日米地位協定がテーマだったが、橋本政権に代わって、この時に北部訓練場の返還を交換条件として高江ヘリコプター着陸帯を新設することが盛り込まれたのが背景だとしました。現地住民に説明もなく一方的で、尚且つ、短期間に(2017年2月までに建設)つくるというのだから誰だって怒るだろうと住民の気持ちを代弁しました。

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機動隊の「土人、シナ人」の差別発言は、「決まっていることに抵抗してもムダ。分からん奴らだ」という苛立ちからくる侮蔑発言だと述べました。現地では山城さんの逮捕だけでなく、本土からの支援者も逮捕されています。それをかろうじて防いでいるのは可視化による記録活動です。ドローンも使って建設の実態を調べているそうです。マスコミが報道しない理由もわかるとして、お金もかかるし、法に違反するかどうかもはっきりとせず、自分だけでなく会社への影響まで考えるからだと言います。それならば自分たちのようなフリーな人間が役に立つと考えていると話しました。だから、捕まるとしたら自分であり、他の人の名前は出さずに自分がやったことにしているそうです。そうすることで、他のマスコミに「取材していいんだ」と思ってもらえるからだと自分に言い聞かせるように話しました。

質問では募金のことや高江への支援ルート、翁長知事の北部訓練場と高江ヘリパッド建設容認報道などについて真相を聞きたいなど、時間いっぱいまで学習会は続きました。

横川さんは「ヘリパッドは建設されるでしょう。でもこの闘いがオスプレイを着陸させない、あるいは返還後、自衛隊が使わないことにつながることもある。だからみんな闘っている」と話しました。闘いはこれからも続きます。全国の支援者が国の民主主義と人権を発信する役割も果たすことにつながる運動としてこの闘いは貴重だ、との印象を強く持ちました。

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