岡山県労働組合会議

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5・28-29 全労連青年部ユニオンユースアカデミー

と き:2016年5月28日(土)~29日(日)

ところ:東京都

概 要

 

毎年恒例、全労連青年部主催のユニオンユースアカデミーが今年も開催されました。全国から47人の青年が集まりました。

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開会あいさつを行う阿部副部長(^_^)/

第一日目は羽田空港管制塔で勤務している管制官のお話を伺いました。お話ししてくれたのは西本太郎さん、神内俊輔さん(国土交通労働組合・羽田空港支部)の2人です。

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まず西本さんが管制官の仕事内容について説明、「仕事は大きくわけて2つある。各空港で行う管制業務と、全国4か所の航空交通管制部で行う管制業務。前者は、管制塔から、目視で飛行機を捕捉し、飛行方向や高度の指示を出す。後者は、巨大レーダーを使って、各管制部が管制する空域にいるすべての飛行機の動きに目を光らせ、無線で飛行方向や高度などの指示を与える。毎日8000機もの飛行機が日本の上空を飛んでおり、その数は年々増えている。羽田空港には毎日1200機の離発着があり、乗客数は世界第5位の年間7000万人」と話しました。

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神内さんは労働実態について話し、「私たちはシフト勤務で残業は基本的にはない。早出、夜勤、日勤と3つのパターンがあり、間に2日間の休みがある。しかし、休憩時間は明確になっていない。全国的には欠員が多く、公休日に呼び出しを受ける空港もある。この点については労働組合として課題にしている。また、管制塔ならどの空港の管制官も同じだと思われるが、空港毎に資格を取る必要がある。例えば、羽田から関西に移動になったら資格を取得し直す必要があり、1年から長い場合は3年を要する」と話しました。

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その後、グループに分かれて感想交流を行いました。感想交流では、自分たちの働き方について話し合いました。

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第一日目の締めくくりとして、労働法制の学習会を行いました。講師には山脇薫さん(全労働省労働組合・中央執行委員長)で、労働法の成立過程から説明、「労働関連法は憲法に深く関わっている。契約は原則自由だが、労使の力関係は対等ではない。そこで、労働三法:労働組合法、労働関係調整法、労働基準法によって労働者の権利を守っている。最近では労働基準法を無視したブラック企業を規制する法律が作られたりしているが、産業界の圧力なのか、罰則規定の甘いものとなっている」と話し、「いま残業代ゼロ法反案の成立が狙われている。その内容は、労働基準法の一部を改正し、職務が明確で高い能力を有する者かつ少なくとも年収1000万円以上には時間外労働割増賃金の支払いをしなくてもよいとするもの。対象の業務も労働者もいつでも拡大できる。経団連の榊原会長は、『少なくとも全労働者の10%程度は適用を受けられるような制度にすべきだ』と語っている。厚労省は、対象労働者について長時間労働防止措置なども盛り込んでいるとするが、具体的な中身は法案成立後に省令で決めるとしており、なんの保証もない。労働時間規制の土台に大穴を開けながら、その下にザルを敷くようなものでしかないのだ」と 世界各国はディーセントワーク(人間らしい労働)を目指しているのに、日本だけが逆行している状況を説明しました。

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二日目は3つの分科会に分かれて学習が行われました。第1分科会「Let’s最賃引上げ~エキタスのとりくみから~」では助言者に原田仁希さんでエキタス結成に至る経緯を上告してもらいました。まずエキタスについて、「エキタス(Aequitas)は2015年9月に結成。最低賃金を1500円にと中小企業に税金まわせの2点を掲げ10月と12月にデモをした。福島原発事故以降、社会全体のおかしさが多くの人が気が付いた。そこから、反原発だけでなく、反レイシズム、反安倍、反戦争法、反維新など膨大な数の運動主体が形成されていった」と経緯を説明。日本の労働組合運動についても言及し、「日本型企業内組合の弱体化によって労働組合が構造的に対抗力を発揮できなくなっている。個人加盟ユニオンも告発型になりがちで限界はある。そこで、最賃1500円、給料上げろと言っていいというオルタナティブを示しているのがエキタスだ」としました。

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最賃引上げの運動はいま世界規模で広がりを見せています。日本は国際社会の波に乗り切れていませんが、徐々に運動は広がっています。原田さんはエキタスが最賃引上げの市民運動を広げていった方法について、「3.11以降デモという新たな運動スタイルが普及した。そこに寄せて、SNSの活用、サウンドカー、洗練されたデザイン、ショートコールなど絵になる運動を心がけている」と解説しました。最後に、「労働問題だけでなく、反原発や反レイシズムなど様々な問題に関心を持ち、連携できるような発想や展開を考えることが大切。市民運動や地域の運動との具体的連携をめざしていきたい」と訴えました。

感想発表を行う岡山のメンバー

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最後に各分科会から発表によってユニオンユースアカデミーは終了しました。終了後は五反田駅に移動し、戦争法廃止の2000万人署名を集めました。

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