岡山県労働組合会議

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8.1 最低賃金審議会&専門部会傍聴

と き:2014年8月1日(金)13:30~

ところ:岡山労働局

概 要

 パート・臨時労組連絡会は最低賃金審議会と専門部会の傍聴を行いました。参加したのは県労会議・弓田さん、生協路組おかやま・山本さん、高教組・松本さんです。また、最賃審議会では意見発表が認められ、事前に提出していた意見書に基づき、弓田さん、山本さん、風早さん(自治労連)が意見発表しました。

 審議会では、労働局から最賃決定に係る基礎調査の報告が行われました。報告には、「県内の最賃未満率は0.87%。給与も上昇傾向にある。岡山県の経済状況は、消費税増税による駆け込み需要の反動があり停滞気味だったが、現在は持ち直している」とありました。しかし、使用者側委員から、「景気は回復傾向にあると言われるが、自動車産業の場合、輸出量は減少しており、販売数も伸びていない。私たちの実感からすると回復傾向にはない。また、資料を見ると昨年の標準生計費が8万円以上になっている。前年分と比較すると異常な上昇率だ。なぜこうなったのかの理由も不明とあっては、統計データとして信頼できない」と疑問が発せられました。これについて、労働局側は、データの裏付けをしていくとの回答でした。

 その後、最低賃金改定の目安額が発表され、岡山県は14円とのことです。目安額発表後、意見発表が行われました。弓田さんは、「目安通りの改定となれば、最高と最低の格差が現在の205円から211円へとさらに広がってしまう。地方からは、賃金の地域間格差の是正を求める声がかつてないほど強まっている。近年、地方・地域の自治体は人口流出によって『消滅』するとまで言われはじめた。今年こそは格差縮小へ、格差解消へ!という地域社会からの要望の声は届いていない」と発言。山本さんは、「私の友人に最低賃金703円の時間給で働いている人がいる。それでは生活できないのではないかと尋ねると、生活は相当厳しいとのこと。私たちの職場にもダブルワークをして何とか生計を維持している人もいる。そうした状況を考えると最低賃金は1000円でなければ到底生活はできない。今すぐに1000円は不可能でも、雇用戦略対話合意にあるように早期に800円を実現してもらいたい」と述べました。最後に、風早さんは、「自治体においても正規職員の非正規職員・労働者への置き換えがすすんでいる。臨時職員の多くは時給に換算すると700円から800円台で、ある自治体で最も賃金の低い職種は、時給703円と岡山県の最低賃金と同額というところがあった。不安定雇用・低賃金労働者の大半は女性が占めており、事実上の性差別だ。格差を是正するためにも、男女を問わず誰でも自分と家族が生活できる賃金を平等に保障するべきだ。最低賃金の大幅引き上げと全国一律最低賃金1000円を実現してもらいたい」と訴えました。

 各意見発表に対して労使双方の委員からは質疑はなく、審議会は閉会しました。審議会終了後に開催された、専門部会では今後の審議日程(計5回)が確認されて終了となりました。2回目以降の専門部会は今年も非公開とのことでした。

 

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