岡山県労働組合会議

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5.18-19 ユニオンユースアカデミー2013

と き:2013年5月18日(土)~19日(日)

ところ:全労連会館

概 要:

 全労連青年部主催のユニオンユースアカデミーが東京・全労連会館で開催され、全国から34名の青年が集いました。

現在、9条を中心に改憲日の必要性が叫ばれています。自民党は「天皇元首制」「国防軍保持」などを明記した改憲草案を発表し、維新・みんなの党など同調する政党が多数出ています。こうした情勢を踏まえ今回のユニオンユースアカデミーは「憲法」をテーマに開催されました。

会開催にあたり、中津川恵子さん(大阪労連)があいさつを行い、「大阪・橋下市長の『慰安婦は必要だった』という発言に対して国内外から非難が集中している。この問題は女性蔑視だけでなく、人権そのものを根底から否定する発言だ。私たち一人ひとりには憲法で人権が保障されている。本来なら憲法を守り実行しなければならない人が身勝手な発言を繰り返し、その発言に流されてしまう国民もいる。おかしいことにはおかしいと言えるように、しっかりと憲法を学ぼう」と述べました。

講師には小沢隆一さん(東京慈恵会歯科大学)を招き、「いまこそ、日本国憲法を学び、活かし、守ろう」と題した講演を行ってもらいました。小沢隆一さんは、「憲法は難しいと思いますか」と参加者に問い、大半の青年が難しいと答えていました。小沢隆一さんは、「憲法を難しいと感じるのはみなさんが憲法を学ぼう、活かそうという意欲を持っているからだ。自分には関係ないと思っている人は全く何も感じない」と青年を励ましました。

自民党が憲法を変える第一歩として、96条にある改正手続きの緩和しようとしていることについて、「9条を変えて集団的自衛権を行使できるようにすべきだという憲法学者たちでさえも96条を変えることは許せないと言っている。本来憲法は権力のある人たちを規制するものだ。自民党は治者と被治者の区別ができていない。自民党は国民の意思を反映しやすくするために96条を変えると言っているが筋違いだ。たとえて言えば、賃上げ交渉時に経営者側が『私たちの給料が上がらなければ、社員の給料は上げられない』と言っているのと同じで、そんな理屈は通らない」と厳しく指摘。「私たちがとりくむべきは96条改正反対という圧倒的多数の世論を形成し、国民一人ひとりが憲法について考えるようにすることだ」と話しました。

まとめとして、「改憲に反対するなら私たちは真剣勝負をしないといけない。そのためには学ばないといけない。私たちが学ぶのは使うために学ぶのであって、学んだだけで終わっては意味が無い。憲法を行使しなければ、安倍や橋下のような人たちに押し込められてしまう。みんなで議論し、暮らしの中に憲法を活かしてもらいたい」と訴えました。

講演終了後、4つのグループに分かれて分散会が行われました。9条グループは靖国神社を見学。参加者からは、「境内には日本の侵略戦争を美化するレリーフが埋め込められており、徴兵保険でもうけた保険会社が寄贈した神門など多数あった。特定の偏った考えを持った人も見受けられた」との声がありました。

11~13条グループは、条文を身近に感じるために「私たちが日ごろ幸せを感じること」を出し合いました。「美味しいものを食べる」「旅行に行く」「スポーツをする」「ゆっくり寝る」「本を読む」などたくさんの意見があり、実現するためには何が必要かを討論しました。

25条グループは「25条がなくなると?」「自民党案が採用されるとどうなる?」ということを中心に話し合い、途中「人間裁判」もDVDを視聴しました。「生きているだけでは、文化的な生活をしているとは言えない」との意見に参加者全員が共感しました。「最近は運動が衰退しているように感じる。団結しても無駄だという諦めか」という意見がでるなど活発な議論が行われました。

 28条グループは「28条が無かったら」というテーマで討論をしました。討論前の自己紹介でお互いの仕事・職場について話し、「会社経営が厳しく交渉しても賃上げにつながらない」「交渉しても看護師を増やしてもらえない。経営側は現場がわかっていない」など様々な意見がありました。そして、憲法で労働三権が保障されているのにこんな状況なら、この条文が無かったら本当に恐ろしい状態になっているに違いないという思いを共有しました。

 2日間を通して、今後の運動をどう進めていくのかのヒントを得ることができたのではないでしょうか。青年同士のつながりも深まりました。憲法に描かれた日本を実現していくのは未来の担い手である青年です。

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