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7.15女優たちによる朗読・夏の雲は忘れない

 と き:2012年7月15日(日)14時~

ところ:高梁市文化交流集会

 7月15日(日)「夏の雲は忘れない」高梁公演実行委員会による、原爆被爆者の詩で構成された朗読劇が高梁市文化交流館で開かれました。「夏の会」の女優達(大原ますみ、高田敏江、寺田路恵、日色ともゑ、柳川慶子、渡辺美佐子)と地元高梁城南高校の生徒5名が舞台に立ちました。この朗読劇は、1945年に広島・長崎に投下された原爆によって、一瞬の内に町と父母兄弟と家を焼かれ、生き残りながらも耐えがたい苦しみの中で書き綴った被ばく者の詩を朗読し、忘れないために「語り継ごう」とするもので、高梁市での公演は初めての取り組みとなります。 

 

思いはただ一つ「原爆はなくしたい」と語る実行委員長の靍理恵子さん

岡山市での公演も含めて今回で3回目となった高梁公演には会場いっぱいの250人が詰めかけました。その悲惨さと痛みとこの世の地獄むき出しのかつての生から発せられた言葉の数々。まだ幼かった時の壮絶で生き地獄としか言いようがない様子が、女優たちの朗読によって再現されました。前作と比べて、演出に工夫があり迫力を増して、鬼気迫る嘆きや悲しみ、無念さがほとばしるようでした。演出を手掛けた城田美樹さんが、パンフレットの中で「想像する勇気を」としたテーマで次のように書いています。「灯篭に火入れをする時の、祈るような気持ちで言葉に火をともし、私たちは勇気をもって語り継いでいきます」と。公演後は観客と女優さんたちとの交流会が行われ、高校生たちも貴重な経験に心を弾ませて公演の成功を喜びあいました。

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