岡山県労働組合会議

はい、岡山県労会議です。086-221-0133

日付 2012年5月21日

とき:2012年5月19日~20日

ところ:山口県湯田温泉防坊長苑

*全労連中国ブロックは山口県で5月19~20日、第12回総会と労働相談員の養成講座を開き61名が参加しました。尾野中国ブロック議長(広島県労連)の挨拶に続いて門田事務局長が経過報告と運動方針案を提起しました。報告では前回の総会以降、全労連の基幹会議で積極的に発言するなどブロックとして奮闘した事、大震災や原発ゼロの取り組みでは、各県で多様な行動が取り組まれ、3.11に各県労連が足並みを揃え運動の先頭に立ったと報告しました。また、公務労組連も不当な賃金削減に反対する運動で中国人事院へ要請行動を行ったこと、ブロック青年部の交流集会に向けての活動報告、核兵器廃絶署名や原水爆禁止の大会など、前進的な取り組みと運動を報告しました。続いて各県の事務局長が特徴的な活動を報告しました。方針では7月に開催される全労連の第26回定期大会に結集する事や税と社会保障の一体改革との闘いなどが提起され、中国ブロック議長に藤永佳久議長(山口県)を選出してすべての議案を拍手で採択しました。

報告をする門田事務局長

*労働相談の養成講座全体会では関野秀明さん(下関市立大学准教授)が「労働条件の底上げと社会保障充実との相互作用」と題して講演を行い、問題提起では斎藤寛生全労連常任幹事が「組織拡大強化」について全労連の方針を説明しました。

関野さんは冒頭に、「一般の人は消費税を引き上げなければ財政は厳しいのではないか?社会保障は良くしてほしいが、国が潰れてしまうのではないか?と心配している。はたしてそうなのか!」或いは、「国際競争力というが何をもって、それを優先させるのか?国際競争力はそもそも存在するのか?」など、国民への思想攻撃の全容を分かり易く説明しました。また、「TPPではアメリカと財界の言いなり、とはいうものの日本・財界にとってどんな利益があるのか?それは労働市場の構造改革が狙い」とズバリ指摘しました。

講演する関野秀明さん(下関市立大学準教授)

斎藤さんは、「全労連は1990年12月の結成当時1,283,194人の組織だった。1998年には1,530,769人でピークを迎え、以降減少傾向に歯止めが掛らず2006年には126万人に後退した2011年6月では115万9千人と5年間で10万2千人の減少となった。一方で5年間に40万8千人拡大している。2,008年には非正規労働者の組織化に着手したが非正規の割合は15.03%になっている。全労連は150万に接近する方針を提起している」と話し、組織階大強化に向けた中国ブロックの奮起を促しました。

講演の資料はココ↓

2012.5.19労働条件底上げと社会保障充との相互作用(関野秀明)

2012.5.19全労連組織拡大中期計画案を深めるために

組織活動分科会の様子

2日目は労働相談と組織問題に分かれて議論が交わされ、まとめの報告がそれぞれ行われました。

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と き:2012年5月20日(日)10:00~

ところ:西川原プラザ

概 要:

 

集会オープニングは三門太鼓の子ども達ヽ(^o^)丿

 「おかやま教育文化センター」「子育て・教育なんでも相談ネットワーク」をはじめとする県下14団体が協同し、子育て・教育のつどい2012を開催しました。集会には80人以上の人が参加し、これからの子どもの教育の在り方についていくつかの問題が提起されました。

 実行委員を代表して難波一夫さんは、「この集会は5年ぶりの開催となります。今回、14の団体が実行委員団体として参加してくれました。本日の集会が今後の運動につながることを期待します」と開会あいさつを行いました。

 おかやま教育文化センターの田中博さんが岡山の教育の現状と課題について基調報告を行いました。「岡山県の小中高の暴力行為と小学校の不登校の発生率は最悪です。スクールソーシャルワーカー制度の拡充など問題解決は緊急を要します。学力テスト体制は子どもたちをいっそうの競争激化に追い込み、子どもと学校の学力、地域格差を広げることになります」と話し、「子どもの貧困」へのとりくみを強化する必要があることにも触れました。

野尻紀恵さんは凛とした女性でした(^_^)/

 その後、野尻紀恵さん(日本福祉大学准教授)を招いての記念講演が「子どもの育ちを支える」というテーマで行われました。野尻紀恵さんは、「子どもたちには子どもたちの夢があります。子どもが好きなことをしていてはダメな大人になるというのは大人の考え方を押し付けているだけです」とまず話し、子ども自身が子どもの力で目標をめざすことを目的としたいとしました。野尻紀恵さんは複雑化する子どもの内面を知るエピソードとして、「ある学校の生徒が3人で教室に立て籠もったことがあります。私に対して、『自分たちがとんでもないことをしているのはわかっている。でもオレたちはワルじゃないと社会に認めてもらえない』と話してくれました。本人たちには自分たちが悪いことをしているという自覚はあります。同時に、ワルでないと社会に認められないという間違った役割意識を抱えています」と話しました。

スクールソーシャルワーカーの重要性にも触れました(*^^)v

 近年、日本の教育現場ではいじめ・不登校・中退・自殺が増加傾向にあることについて、「子どもの抱える課題そのものを問題とするか、それとも背景を考えるのか視点を変えてみる必要があります。子どもの症状の背景には必ず問題があります。子どもたちは、何らかの形で親からの養育放棄、つまりネグレクトを受けていることが多々あります。地域・家庭の問題など子どもの抱える問題は複雑化しています。様々なことがあって行動は表面化します。しかし、子どもは置かれた状況を選べません。子どもを責めても仕方がないのです」と、「困った子」たちの訴えは学力不振、不登校、いじめ、暴力行為など多様な症状となって表現されることを話しました。「『困った子』が起こす問題行動の背景には子どもの抱える生活の課題や発達の問題が潜んでいることが多くあります。困った子の問題行動を別の視点から見れば、その問題行動は困っている子からの助けてもらいたい言うサインです。同様に、『困った親』は子育て家庭や子どもそのものへの社会の目の厳しさや孤立した子育てが困った親を生み出しています。地域での子育て支援の仲間づくりが大切です」とまとめました。

 記念講演終了後、6つの分科会に分かれて分野別に問題意識を共有しあい、今後の活動について話し合いました。今回の集会は岡山県での教育問題を考える、一つの契機になったと思います。「子どもの視点」からの教育の実現に向けて、私たちも行動を起こしましょう。

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