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2.13朝日訴訟の会第6回総会・朝日健二さんの講演

とき:2011年2月13日13時30分~

ところ:サンピーチOKAYAMA

概要:

開会の挨拶をする大西幸一理事(生活と健康を守る会)

2月13日、NPO法人朝日訴訟の会はサンピーチOKAYAMAにて、第6回総会を開き朝日健二さんが記念講演を行いました。朝日さんは憲法25条の生存権を求めて闘った故・朝日茂さんの養子であり、義父・茂さんが人間裁判を闘って54年目となる今年の総会で、「朝日訴訟から50年、いま生存権保障の運動は」と題して、20Pにも及ぶ資料をもとに生存権をめぐる闘いの歴史を紹介し、朝日訴訟の地である岡山の運動への期待を語りました。冒頭、会長の岩間さんが、「民主党の支持率が下がり、貧困化の中で日本経済と国民生活の改善がテーマになっている。こうした時に、私達の運動がどれだけ国民に支持をされているのか考え、運動を広げる必要を感じている」と話しNPO法人としての役割を強調しました。

会を代表して挨拶をする岩間一雄会長(岡大名誉教授)

朝日さんは講演の中で「生活保護における老齢加算廃止の経過の経過には具体的に検証された形跡がない」と、一貫して保護基準を下げようとする政府の意図がうかがえるとしました。また、百年安心の年金としながらも当初は現役時代の6割としながらも実際には、20年後に4割の年金に減る制度(現在45歳の人は最初から5割台になる)の欠陥を指摘しました。また、介護のホテルコストもこうした老齢加算廃止後の基準で負担が計算されている実態を克明に説明しました。こうした保護基準の引き下げが高齢者の貧困率にも大きく影響し、先進諸25カ国の中でも日本の貧困率は米国に次いで21%(米国24.5%)と高く、年金の低さに原因があるとしました。また、生活保護の捕捉率の低さや、雇用主の社会的責任負担率が日本の場合極端に低いと話しました。朝日さんは話の最後に岡山県「大原孫三郎が社会問題研究所や労働科学研究所の設立に献身し、その初代の理事長であった森戸辰男氏が憲法25条の発案者であり、その所長の藤本武氏は最低生活費を調査研究し朝日訴訟で証言した」としながら、「岡山の会の運動に期待する」と講演を締めくくりました。

資料を示しながら話をする朝日健二さん

朝日茂さんが使っていた万年筆を掲げながら、当時を偲ぶ朝日さん

会場の様子

講演は50年以上に及ぶ朝日健二さんの社会保障研究であり、情熱の塊のようなお話で多くの参加者が一様に「さすがにいい話だった」と感想を口にしていました。提供された資料はさらに深め、身につけたいという思いに駆られました。

事業報告と計画について話す川谷宗夫社保協事務局長

講演後は1年間の総括と方針提起が提起され、朝日健二さんが講演の収入をすべてNPO法人に寄付されていることが紹介され、来年は記念碑の建立にも着手するなどの事業方針が確認されました。

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